最初の作業は前日の仕込みから始まります。
大豆を夏は朝8時頃から(熱い日は氷を入れます。)
冬は朝11時頃から水に漬けこみます。
その日その日の気温や湿度により変えていきます。
その見極めは長年の経験から判断していきます。


まずは、専用の機械に一晩漬けこんだ大豆を
入れて、すりつぶすことによりクリーミーな豆乳の
原液を作ります。この時混ぜ合わせる水とのバランス
は、熟練の目で当日の大豆の染み込み具合を
見ながら調整していきます。細かな作業一つ一つにも
職人の技が冴えわたります。
次は、鍋で煮沸していきます。
当日の気温等を考慮しながら温度を
微調整していきます。ひと時も目が離せません。


その後は、おからと豆乳に分けていきます。
一度目はさらしの布でおからを絞りだして、
二度目はさらに目の細かいさらしの布で
取り除きます。豆乳が出来上がりました。
さ〜表面にできた湯葉を取り除いていよいよ
にがりの出番です。
かき混ぜながら全体にまんべんなく混ざり合うよう
流し込んでいきます。
ここでも職人の技が垣間見れました。


約10分ほどしたら、豆乳が凝固してきました。
これをさらしを敷いた型に入れて押さえつけます。

豆腐の絞り具合を見て、このように傷を入れて、
隙間を作りさらに押さえつけて無駄な水分を出して
いきます。様々な経験からくる工夫がほどこされる
事により、おいしい豆腐が出来るわけです。


押さえ具合も当日の豆腐の状態を見ながら
調節していきます。職人の感がたよりです。
美味しそうな豆腐が出来上がりました。
思わずよだれが出てしまいそうです。
これから大事な作業が残っています。
職人の腕の見せどころ!


繊細にそして大胆に豆腐を切っていく。
まさに職人技です。躊躇することなく、包丁を
滑らかに扱っていくその時の真剣な目と狂うことない
手の動き。見てて素晴らしいの一言です。
これでお終いではないのです。まだ若い出来たての
豆腐は柔らかすぎてしまいます。冷水の中で約2〜3
時間ほど浸かることにより、身がギュッと引き締まり、
美味しさと職人の思いを詰め込めて、
今日もお客様のテーブルの上に乗るのです。

大豆とにがりだけの豆腐です。それ以外の物は一切使っていません。
食べる人の健康も考えて作られています。是非一度、お召し上がりくださいませ。
職人の真剣勝負の戦場にお邪魔する時は、いつも緊張します。やっぱりお邪魔じゃないか?
怒られんじゃないか?など色々と考えてしまいます。でも職人の魂がこもった美味しい豆腐を多くの
人に知ってほしい!失礼ながら「スーパーの使ってるんじゃないの〜」なんて言われる事には
耐えがたい気持ちに駆られます。本物の味と職人の心のこもった最高の1丁を知って頂きたい。
そんな思いからの現場見学を笑顔で迎えてくれた職人に感謝しています。
忙しいながらも質問には気軽に答えて頂いたり、隠すことなく全てを見せて頂き、
感謝しかございません。中神商店さんの豆腐をお客様に届ける者として今まで以上に
身の引き締まる思いです。中神さん、ありがとうございました。